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税・社会保険・資産形成

国民年金基金・付加年金・iDeCo・小規模企業共済の違いを比較|個人事業主の年金選びで実際に迷ったこと

国民年金基金・付加年金・iDeCo・小規模企業共済の違いを比較|個人事業主の年金選びで実際に迷ったこと

個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。

先に、結論からお伝えします。

個人事業主が老後に備える制度には、
国民年金のほかに
「付加年金」
「国民年金基金」
「iDeCo」
「小規模企業共済」
「生命保険会社などの年金」があります。

さんざん迷った末、わが家が選んだのは付加年金とiDeCoでした。

……ただ、NISAを始めた現在の正直な本音は
「これ、いつでも引き出せるNISAで、よくない?」
だったりします(笑)

そこに至るまでに何を比較して、なぜこう考えたのか。

ここから順番に綴っていきます。

選択肢が多すぎて、頭を抱えた

社会保険について、まったくの無知だった私と夫。

突然の夫の退職話。

慌てて諸々の手続き方法を調べていく過程で、
まずは支払う金額に驚き、
さらに調べていくうちに、年金の中身や試算額まで知ることになりました。

その結果、今後の生活だけでなく、
老後・進学などの先の未来のお金に不安な思いを馳せるように…。

もちろん、国民年金だけでは将来心もとない、ということは
なんとなくは知っていました。

でもこんなに少ないなんて…。

現実を知り、対策を調べまくったのですが、
当時の無関心だった私にとっては、これがもう、複雑怪奇で。

国民年金基金、付加年金、iDeCo、小規模企業共済……

さらに生命保険の年金もある、NISAもいいよ、なんて情報まで。

「え、こんなに選択肢あるの?」
というのが、正直な第一声でした。

選択肢があることはいいことなんですが、
優柔不断な私にとっては、非常にストレスでした。

積立てに回せるお金は、そんなにあるわけではありません。

だから、全部に加入するなんてことはできない。

それぞれにメリットもデメリットもあって、
「結局、どれが正解なの?」と、選択肢の多さに疲弊しました。

ねこさんアイコン(冷や汗)
調べれば調べるほど、
頭がこんがらがってくる…

そもそも年金の土台ってどうなってるの?

制度を比較する前に、まずは年金全体の仕組みから整理しました。

年金の三階建て構造

公的年金は、国民年金を土台に
厚生年金が上乗せされ、
さらに任意で3階部分に備えられる、という構造になっています。

ねこ丸くんの図解・年金①年金の三階建て構造

個人事業主の場合、2階部分(厚生年金)がありません。
だからこそ、3階部分をどう自分で組み立てるかが、
老後の備えの分かれ道になります。

このあたりの「安くなったと思ったら、そうでもなかった」体験は、こちらに詳しく書いています。↓↓↓
国民年金になって安くなったと思ったら、そうでもなかった件

年金には「3つの保障」がある

もうひとつ、調べていて意外だったのがこちらです。

年金は、老後の生活を支える「老齢年金」だけではありません。
病気やケガに備える「障害年金」、家族を支える「遺族年金」も含まれています。

ねこ丸くんの図解・年金②年金の3つの保障

私は今まで、年金=老後にもらうもの、としか思っていませんでした。
「もしも」のときの保障まであると知って、少し見方が変わりました。

国民年金と厚生年金、あらためて比較

会社員時代の厚生年金と、今の国民年金。
違いを整理すると、こうなります。

ねこ丸くんの図解・年金③基礎年金と厚生年金の違い

会社員には当たり前にあった「二階部分」。
個人事業主になると、それを自分で作る必要がある。
ここが、今回の本題につながっていきます。

個人事業主が使える積立制度、5つ

土台が分かったところで、いよいよ本題です。
個人事業主が「3階部分」として選べる制度を、ひとつずつ見ていきます。

1. 国民年金(付加年金なし)|すべての土台

国民年金:すべての土台

まず全員が加入する、大前提の制度です。
掛金は定額で、全員が同じ金額を納めます。

図解の掛金は「1人あたり」の目安です。
わが家は夫婦それぞれが加入しているので、実際にはこの金額が2人分。
家計を預かる身としては、ここがなかなかずしんときます。

将来老後の年金としては、
これプラス会社員時代の厚生年金分も合わせて受け取れますが
正直、合計してもこれだけで生活するのは、心もとない金額です。

2. 付加年金|ワンコインでコスパ最強

付加年金:ワンコインでコスパ最強

月額400円という、非常に少額の掛金で加入できます。

ここで少し補足しておきたいのですが
「引き出し(資金ロック):ロックなし」というのは、
いつでも掛金の支払いを止められる、という意味です。
すでに納めた分を、現金として引き出せるわけではありません。
納めた分は、将来の年金額に上乗せされる形で戻ってきます。

概算で受給開始から2年ほどで元が取れる、と言われている制度で
コストパフォーマンスの良さには、かなり惹かれました。

ただし、iDeCoとは併用できますが
国民年金基金とは併用できません。
(どちらも「国民年金の上乗せ」という同じ枠の制度だからです)

3. 国民年金基金|一生涯の安心を固める

国民年金基金:一生涯の安心を固める

個人事業主の場合、
国民年金基金とiDeCoの掛金を合算して、月額6.8万円までが上限です。

一番のデメリットは、途中で任意に脱退できないことです。
そして、固定利率のため、インフレに弱い点も気になりました。

一生涯受け取れる安心感と、将来の受取額が明確なのは魅力的でしたが
併用資金にそこまでの余裕がなかったこともあり、わが家は見送りました。

4. iDeCo(個人型確定拠出年金)|自分で育てる資産

iDeCo:自分で育てる資産

掛金の全額が所得控除、運用益も非課税、受け取り時にも控除がある。
「トリプル優遇」と呼ばれるだけあって、税制面のメリットは大きいと感じました。

デメリットは、原則60歳まで一切引き出せないこと。
そして、自分で運用商品を選ぶため、元本割れのリスクもあります。

わが家は、この制度に積み立てを続けています。

5. 小規模企業共済|社長・フリーランスの退職金

小規模企業共済:社長・フリーランスの退職金

こちらは、迷った末に見送った制度です。

いざというときに資金を借りられる貸付制度があったり
任意解約もできたりと、柔軟性は魅力的でした。

でも、調べていくうちに気になる点がいくつか出てきました。

「制度としては悪くない。でも、うちの状況には合わない」
そう判断して、見送りました。

比較表でまとめてみた

5つの制度を、まとめて表にしてみました。

5つの制度・比較まとめ一覧表

こうして並べてみると
「安定重視なら国民年金基金、運用重視ならiDeCo、柔軟性重視なら小規模企業共済」
という、それぞれの制度の得意分野が見えてきます。

もうひとつ、整理していて分かりやすかったのが「受け取り方」の違いです。
国民年金・付加年金・国民年金基金は、いずれも一生涯受け取れる「終身」タイプ。
一方、iDeCoと小規模企業共済は、
一時金でまとめて受け取るか、分割で受け取るかを選べます。

「一生涯もらえる安心」を取るか、
「まとまった退職金のように受け取れる自由度」を取るか。
このあたりも、組み合わせを考えるときのヒントになりました。

iDeCoは「選んだ」というより「続けることになった」

さんざん迷いましたが、わが家が積み立てているのは付加年金とiDeCoです。

ただし、正確に言うと、
iDeCoは「選んだ」というより「続けることになった」制度です。
そもそも夫が会社員だった頃、企業型DCへの加入は強制でした。
退職時にゼロから比較して選んだわけではなく、
退職後は原則そのままiDeCoとして継続するしかなかった、という経緯があります。
つまり、今回ゼロから選び取ったのは付加年金だけで、
iDeCoは「もともとあったものを、どう活かすか」という話だったんです。

iDeCoは投資なので、元本割れが私の最大のネックでした。
当初はしぶしぶの加入だったので、他の年金制度はないものかと、調べることにしたのでした。

一番惹かれたのは、実は小規模企業共済でした

調べていて、一番「いいな」と思ったのは、小規模企業共済です。

掛金が全額所得控除で節税になって、しかも低金利で借り入れもできる。
ネットやSNSでも、「個人事業主ならやらないと損」というくらい、
激推しされている制度で、一時期はかなり心が傾きました。

投資に懐疑的だった当時の私は、
iDeCoはやめられないので、最低額に抑え、こっちにしようかな…、と思っていました。

でも、最終的には保留にしました。

理由は、シンプルです。
そもそも、うちの事業がこの先ずっと続けられるか、まだ分からなかったから。
節税もそもそもの利益がないと意味ないですし💦

小規模企業共済は、長く続けてこそ活きる制度です。
加入して間もない時期に自己都合で解約すると、元本割れしてしまいます。

事業が軌道に乗るかどうかも見えない段階で、
そこに資金を固定してしまうのは、うちにはまだ早い。
制度が悪いのではなく、「今のうちの状況には、まだ合わない」という判断でした。

あれこれ考えた結果の選択は…

iDeCoと付加年金のみ。

iDeCoは、しぶしぶ継続。

付加年金は、月額400円という負担の軽さなら、無理なく足せる。

積み立てに回せる資金には、限りがあります。
あれもこれもは、できません。

だからこそ、「今の自分たちに、無理なく続けられるもの」を選びました。
それが、付加年金とiDeCoでした。

とここまでは開業間もないころの思考と選択の経緯でした。

そしてここからが現在の話。

忌み嫌って放置していたiDeCo

とりあえずiDeCoと付加年金のみで落ち着いていましたが、
最近になって、あのiDeCoに、少し利益が出ていることに気づきました。

そのときの複雑な心境。

「元本割れは絶対いやだ、でもこの利益…」

からの

「投資って、思っていたほど怖くないのかも」

からの

「これを、もっと活用してみようかな」

と、いう気持ちの変化。

そこから現在、iDeCoを減額し、NISAをするに至りました。

iDeCoが放置状態から「お守り」に変わっていった経緯は、こちらに詳しく書いています。↓↓↓
お金が心配!お守りとしてNISAを始めてみた話

また、iDeCo増額ではなく、なぜNISAなのか、と思われるかと思います。

その経緯はメリット・デメリット1つずつ比較しながら、後日別記事で書きたいと思います。

個人年金保険の解約

そしてこの投資への興味を機会に、夫が若いころ加入していた民間の個人年金保険についても、あらためて考え直しました。

何年も、続けるかどうか迷い続けていた保険です。
NISAやiDeCoを知って、利回りを比較するようになってから
この保険の利率が、想像していたよりずっと低いことに気づきました。

解約すると、いくらか元本割れする違約金が発生します。
それでも、独立後の暮らしを考えたときに
「このまま続ける意味は薄いかもしれない」と思うようになり
今年、思い切って解約しました。

受け取り方については、あえて触れません

ここまで「積み立てる」段階の話を中心に書いてきました。

実は、いざ「受け取る」段階になると、また別の話が出てきます。
iDeCoと退職金、どちらを先に受け取るかで、
税金の控除の計算がまったく変わってくるらしいのです。

受取方法でも一括か年金なのかで税金は変わってきます。

しかも、このルール自体が法改正でちょこちょこ変わっていく分野だと知りました。

今あれこれ考えても、
我が家が実際に受け取る歳になる頃には、また制度が変わっていそうなので
ここは、受け取る時期が近づいたタイミングで、確認するぐらいしかできないと思います。

正直に言うと、「NISAでよくない?」と思った

今現在の考えです。

冒頭でお伝えした、あの本音の話です。

私の現在の正直な感想。

それが「これ、いつでも引き出せるNISAで、よくない……?」でした。

ねこさんアイコン(したり顔)
散々比較して、まさかの結論…

ここまで年金制度をあれこれ書いておいて、ちゃぶ台をひっくり返すようですが(笑)

(※もっとも、iDeCoに少し利益が出ているのに気づかなければ、
そもそもNISAを始めるきっかけもありませんでした。
順番としては、iDeCoのおかげなのですが)

もちろんNISAを開始してまもない人間です。

暴落が来た時にも、慌てず同じことを言えてるかわかりません。

あくまで現在の考えです。

まとめ

制度を調べれば調べるほど、選択肢の多さに圧倒されました。

でも、ひとつずつの特徴を整理していくと
「うちにはこれが合う」という組み合わせが、少しずつ見えてきました。

積み立てられる金額には限りがあります。
その限られたお金で、今のわが家にできる精一杯。
それが、付加年金とiDeCoという組み合わせでした。

そして今は、そこにNISAが加わっています。

この記事が、どなたかのお役に立てれば嬉しいです🐱

余談ですが、これだけ散々調べて、
「こうするのどう?」と夫に方針を聞いたところ、
「任せる」の一言で終わりました。👹

ねこさんアイコン(呆れ顔)
散々調べたのに、まさかの丸投げ!

※注意・免責※

この記事は個人の体験と調査をもとに書いています。情報の正確性を保証するものではありません。

制度内容や掛金の上限額、税制は、法改正により変更される場合があります。最新かつ正確な情報は、日本年金機構・国民年金基金・iDeCo公式サイト・中小機構などの公式情報でご確認ください。

具体的な制度選びの判断は、年金事務所や税理士など専門家にご相談ください。

利益を保証するものではありませんので、投資はあくまで自己責任でお願いいたします。

書類に埋もれて忙しく事務作業をするねこ丸くん

執筆:ねこさん