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人間関係・メンタル

自営業で仕事と家庭の境界線が消えた話|子どもの変化で気づいたこと【家庭の空気編】

自営業で仕事と家庭の境界線が消えた話|子どもの変化で気づいたこと【家庭の空気編】

個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。

自由との引き換え

「自営業は自分の家やれて、時間も自由でいいですね。」

そう言われることがあります。
確かにそうです。

通勤時間ゼロ。
頭ぼさぼさ、ノーメイク。
朝のあのめんどうな時間から解放されました。

でも、それと同時に消えたものもあります。

それは、仕事と家庭の境界線が消えたことでした。

仕事が終わって、家に帰る。
家では子どもの話をして、ご飯を食べて、お風呂に入って寝る。

もちろん仕事の話をすることもありましたが、
仕事と家庭の間には、確かに境界線があったように思います。

でも、自営業になると、その境界線がなくなりました。

食卓の話題が、いつの間にか変わっていた

以前は、食卓の話題といえば子どものことばかりでした。

「今日、友達と何してたん?」
「その絵、上手やん。」

そんな会話が中心だったはずです。

それがいつの間にか、食事中の話題は仕事の話が中心になっていました。

売上のこと。
次の現場のこと。
取引先のこと。

家事をしている最中も、仕事で思い出したことがあると、
ついつい手を止めて調べてしまう。

1分で済むかな。
…からの10分。
…20分。

「ちょっと待ってね」

その一言の裏で、子どもとの会話も、家族の時間も、後回し。

家にいても、頭のどこかは、常に仕事。

ねこさんアイコン(冷や汗)
「ちょっと待ってね」が、
口ぐせになってた…

「ケンカしてる」と、子どもが歌い出した日

ある日、夫と仕事の相談をしていました。
お互い真剣だから、口調が強くなることもしばしば。

私たちは相談しているだけ。
でも、子どもにはそう見えなかったのでしょう。

「ケンカしてる。」

そう思ったのか、突然、
私たちの間に割り込んできて、大きな声で歌い出しました。

無理やり明るく、思いっきり。

子どもは、場を和ませようと必死だったんです。

その姿を見た瞬間、胸が苦しくなりました。

子どもは仕事の内容なんて分かりません。
でも、家の空気は敏感に感じ取ります。

親がピリピリしていることも、不安そうにしていることも、
思っている以上に伝わってしまう。

子どもは、私の口調まで真似していた

さらに、子どもの様子が変わってきたことに気づきました。
すぐに怒ったり、いじけたりするように。

年齢的なものなのかな、と一時期は思っていましたが。
兄弟喧嘩でも、手加減がなくなって、相手を泣かせてしまうことが増えました。

そして、ある日ハッとさせられました。

「叱るときの言い方が、まるで私ッ」

強い口調で、相手を責めるように。
まるで、私が話すときの言い方を、そのまま真似しているようでした。

子どもは、大人の会話の内容は理解できません。
でも、口調や態度は、驚くほど正確にコピーします。

家の中で責めるように話していたなら、
子どもはそれを「そういうものだ」と学んでしまう。

そう気づいたとき、急に怖くなりました。

自分の子ども時代と、重なった景色

実は、こうなることは、どこかで分かっていた気がします。

私も親が自営業でした。
毎日忙しく働いていて、休みもほとんどありませんでした。

家の中はいつも余裕がなく、
どこかギスギスしていたことを覚えています。

「今日は喧嘩しないといいな」と気を遣う毎日。

だから私は、「自分の子どもには同じ思いをさせたくない」
とずっと思っていました。

それなのに、気づけば似たような状況が。

子どもは、黙って耐えるのではなく、
私のやり方をそのまま真似するようになっていました。

境界線を、引き直すことにした

一日24時間しかありません。
仕事に使う時間も、家族と過ごす時間も、同じ24時間の中の奪い合いです。

つまり、これはトレードオフ。

仕事を優先すれば、その分だけ家族との時間が削られる。
当たり前のことなのに、本当の意味では分かっていませんでした。

だから、我が家では3つのことを変えました。

①夫との声掛け

ルールを一つ設定。
声に出すこと。
お互いに、注意し合う。

「ストップ、いま子どもがこっち気にしとるよ」

状況を口に出す。
それだけのことですが、これがあるとないとでは全然違います。

自分では気づけないんです。

真剣に話をしてるつもりでも、子どもからしたら、
ただピリピリした空気にしか見えていない。

だからこそ、外から見てくれるお互いの一言が必要。

②YouTube

あと、やめたことがあります。

子どもが話しかけてきたとき、
「ちょっと待って」と言って、
YouTube動画を渡して誤魔化すこと。

だれでも経験ありますよね…

一番手っ取り早い方法で効果抜群。
画面を見せておけば、その間に仕事の話を進められる。

でも、それは子どもの「聞いてほしい」を、
画面に押し付けているだけだと気づきました。

今は、動画に頼る前に、話す時間を作るよう心掛けています。

③怒っても、最後は笑顔で終わる

もう一つ、変えたことは、
言い合いのようになってしまったとき、そのままでは終わらせないこと。

強い口調になってしまったら、子どもの前で、すぐに謝るようにしました。

「きつく言い過ぎたかも、ごめん。」

そして、話がまとまったときは、お互いに、ちゃんと声に出して伝えます。

「ありがとう。」

子どもの前で、怒っているところだけを見せて終わるんじゃなくて。
笑顔で話を終えるところまで、ちゃんと見せる。

ギャグっぽくツッコミ入れて終わらせたりします。

謝ることも、感謝することも、ちゃんと言葉にする。
それを、子どもの前でやる。

口調を真似するなら、仲直りの仕方も、きっと真似してくれる。

将来のために

自営業は、仕事がうまくいけば家の雰囲気も明るくなります。
逆に、思うようにいかない日は、その空気で家が支配されてしまう。

家庭と仕事の両立、今も完璧にはできていません。
それは、自営業という働き方の大きな難しさだと感じています。

それでも、24時間しかない中で、何を優先するかを選び続けること。

そう強く意識しているのには、理由があります。

私の親は、今でも時々、ぽつりとつぶやくことがあります。

「あの頃、もっと家族との時間を大事にすればよかった」

この一言を聞くたびに、人生について考えさせられます。
後悔は、何十年経った後にくるものなんだと、思い知らされるからです。

だから私は、子どもの気持ちを、強く意識するようにしています。

家族が仕事に振り回されて、いつか同じ後悔をするような未来にはしたくないです。

ねこさんアイコン(笑顔)
後悔しないように、
今日の時間を大切に!
執筆:ねこさん