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道具・工具

一人親方の工具代は全部自腹|独立して変わった、道具の選び方

一人親方の工具代は全部自腹|独立して変わった、道具の選び方

個人事業主(一人親方)のねこ丸と申します。
脱サラブログを夫婦で執筆しております。

スパナ1本を買うのに、1週間悩んだことがあります。

会社員だったころの私からすれば、考えられないことです。
そのくらい、工具との向き合い方が変わりました。

会社の工具は、好きだったのに、大切にはできていなかった

サラリーマン時代、工具は会社が用意してくれるものでした。

工具そのものは、もちろん好きでした。
新しいものを見つけると「こんなのあるんや」「これめちゃ便利やん」と、素直にテンションが上がっていました。

ただ、それはあくまで「会社の道具」でした。

現場で必要になれば、会社の経費で購入。
値段を気にしたことは、ほとんどありませんでした。

高いのか、安いのか。
性能がいいのか、悪いのか。

そこまで深く考えたこともなかったと思います。

今振り返ると、あの頃の私は
工具そのものは好きだったのに、大切にする気持ちや愛情は、今よりずっと薄かったように思います。

独立して知った、工具は「自腹」という現実|パソコンも含めて数十万円

独立してすぐ、まず必要になったのがパソコン。
見積りも、書類のやり取りも、すべて自分でやらなければならない。
これも立派な「高額な仕事道具」でした。

パソコンの知識なんて、ほぼ皆無。
「とりあえず安いのでいいか」

そう思って家電量販店に足を運んだのですが、店員さんにスペックの話を丁寧にされているうちに
気づけば、その店のおすすめ商品を購入していました…

セキュリティソフトまで、一緒に。

ねこ丸くんアイコン(したり顔)
断れなかった、
あの空気……

今思えば、無知すぎたと呆れます。
独立してすぐの出費としては、なかなかの金額でした。

そして次に揃えたのが、工具と装備品。

価格の張る工具も買いました。
出番はそう多くありません。
それでも、いざという時のために、必要だと判断しました。

一つ、また一つと必要なものを買い足していくうちに
気づけば数十万円。

ねこ丸くんアイコン(泣き顔)
数十万円、
あっという間……

会社員のときは意識したことのなかった金額が
そのまま、自分の口座から出ていきました。

「これ、全部自分のお金なんだ」

当たり前のことなのに、あらためて実感した瞬間でした。

開業初年度、何にどれだけかかったのか。
それはまた、別の記事でじっくり振り返ろうと思います。

スパナ1本で1週間悩む|今の工具の選び方

高価な電動工具だけの話ではありません。

スパナ1本、ドライバー1本。
そんな小さな工具を買うときも、今の私は悩みます。

ホームセンターで手に取って、値段と質感を確かめる。
家に帰って、ネットでも同じ商品を探してみる。

安くて性能がいいものはないか。
少し値は張っても、長く使えるもののほうがいいのか。

同じメーカーの同じ商品でも、出品しているストアによって値段が違います。
商品のレビューを読み込んで、それでも足りずに、出品ストアのレビューまで確認する。
そこにポイント還元まで絡んでくると、もう何が本当にお得なのか分からなくなります。

価格と機能、その間でいつも悩みます。

資金がたっぷりあるなら、こんなに選ばなくてもいいのでしょうが。
しがない個人事業主ですので、そうもいきません。

冒頭のスパナも、結局1週間悩んだ末に、少し値の張る方を選びました。
安い方でもよかったはずなのに、どこかで妥協したくありませんでした。

後悔したくない。
自分のお金だから。

その気持ちが、購入前の私を、毎回立ち止まらせます。

高額でも少額でも、工具になると
一人で決めず、妻にも相談するようになりました。

最近は、AIを使ってプレゼン資料まで作って、妻に説明することも。

悩んで選ぶから、大切にできる

高いものも、安いものも。
悩んで、選んで、買ったもの。

だからこそ、1本1本を大切に使うようになりました。

工具好きだったのは、昔からです。
ただ、自分のお金で、手間暇かけて選んだものだからこそ
以前とは比べ物にならないくらい、愛着がわくようになりました。

この話は、工具だけじゃないです。

同業者から工具をちょっと拝借するとき。
借りたものだから、というだけでなく、自然と丁寧に扱うようになりました。

そして、今自分がつくっているもの、改修している物は
お客様の資産だと、強く意識するようになりました。

会社員時代も、「お客様の資産」という言葉は教えられていました。
でも、本当の意味で理解できたのは、今でした。

自分のものを大切にする気持ちが
人のものを大切にする気持ちにも、つながっているのかもしれません。

工具箱を開けるたびに、思うことがあります。

悩んで選んだ工具だから、長く付き合っていきたい。

サラリーマン時代の自分に、当時のことをどう思うか聞いてみたい気もします。
でも、あのころの経験があったからこそ、今の感覚があるのだとも思います。

工具は、仕事をするための道具です。

でも今の私にとっては、それ以上に
一緒に現場を支えてくれる相棒のような存在です。

これからも、1本ずつ、悩みながら、大切に選んでいこうと思います。

ねこ丸くんアイコン(笑顔)
悩んだ分だけ、大事にできる。

また、これも独立したからこそ得られた考え方だなと、しみじみと思います。


※注意・免責※

この記事は、私自身の経験や感じたことをもとに書いています。工具との向き合い方や考え方は、人それぞれ異なります。

ホームセンターで工具を選んで嬉しそうなねこ丸くん

執筆:ねこ丸