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人間関係・メンタル

個人事業主は自由なのか|一人親方が出会った癖の強い人5人と現実

個人事業主は自由なのか|一人親方が出会った癖の強い人5人と現実

個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。

個人事業主は自由。
そう思われていますよね。

私も、そう思って会社を辞めた一人です。

上司もいない。
時間も自分で決められる。
嫌な相手とは付き合わなくていい。

そんなイメージを持っていました。

では、実際はどうだったのか。

先に結論だけ言うと、半分は嘘で、半分は本当でした。

この記事では、独立してから出会った「癖の強い人」を5人ご紹介します。

そのうえで、自由がどこにあったのかを書いていきます。

個人事業主の「自由」は一種類ではない

自由という言葉は、ひとくくりにされがちです。
でも中身はバラバラです。

どれを欲しがるかは、人によって違います。

時間が欲しい人もいます。
場所を選びたい人もいます。

私の場合は、はっきりしていました。

相手を選ぶ自由です。

人間関係から解放されたくて、会社を辞めました。

なぜ安定を捨ててまで辞めたのか。
その理由は、こちらの記事にくわしく書いています。

断る自由と、相手を選ぶ自由

ここで、似ているようで違う2つを分けておきます。

断る自由は、独立した日からありました。
目の前の一件を、受けないと言うことはできます。

でも相手を選ぶ自由は、なかった

選ぶには、選択肢が要ります。
取引先が一社しかなければ、選ぶという行為そのものが成立しません。

独立したばかりの頃、取引先はほとんどありませんでした。

一件断れば、その月の売上が減る、もしくはゼロ。

だから受けました。
合わないと思っても、受けました。

自由になったつもりで、実際にやっていたのは頭を下げること。

ねこ丸くんアイコン(苦笑い)
あれ?会社員のときと、何が違うんだろう…むしろもっとクセが強い!

そんな時期に出会った方々を、これからご紹介します。

ケース1:昼夜問わず動き続ける、体力お化けの人

まず、体力がとんでもない方のご紹介。

現場で期日に間に合わないから、昼夜作業するというのは、まあわかります。

現場仕事って、そんなもんです。

でもそれが、ほぼ毎回、どの現場でも続きます。
はじめから24時間働く前提で、スケジュールを組んでいるような方でした。

率直に言うと、技術もすごい人です。
体力も、仕事量も、私とは桁が違いました。

ただ、私はついていけませんでした。

あの働き方を一生続ける自信が、私にはありません

ケース2:経営者たるもの24時間電話に出ろ、の人

次は、電話の方です。

夜中にも普通に着信がありました。
時間帯はバラバラ。

別の現場で作業している最中にも、鳴りました。

内容は、急ぎではないことがほとんど。

手が離せず出られなかったとき。
寝ていて気づけなかったとき。

あとで折り返しました。

そこで言われた言葉が、理不尽な記憶として今なお私の中に残っています。

「経営者たるもの、24時間電話に出ろ」

ねこ丸くんアイコン(泣き顔)
危険な作業中は出られませんよ、さすがに…

こちらの事情も説明しましたが、通じませんでした。

言い分は分かります。
仕事の電話はすべて出たい。どの電話が大切な電話になるか、分からないから。

でも一般常識からすると、これはいかがなものか…。

それ以来、電話には注意するようになったのですが、変に意識しすぎて疲れました。

ワイヤレスイヤホンも買い直し、常に装着するようにしましたが、電話は、たまにしか鳴りません。

でも一度怒られると、鳴っていない時間まで身構えるようになります。

実際の着信より、着信を待っている時間のほうが、はるかに長い。

まるで24時間拘束されているようでした。

上下関係を示したいのかな…?
それとも独立の厳しさを教えてくれていたのか?

ケース3:自分がルール、気分で変わる人

独立一年目に、お仕事をいただいていた方です。

お世話になったのは事実なのですが、かなり振り回された側面も。

こんな話だったっけ?というのが日常茶飯事。
今日の正解が、明日の不正解になります。

仕事の進め方から、他社との付き合い方、私の考え方や態度まで。
指示の範囲が、とにかく広い。
ときには仕事予定を入れていたのに、いつのまにかあやふやになってなくなっていたことも。

自分の意にそぐわない私の言動には、機嫌が悪くなり、否定されることもあれば、無視されることも。挨拶すらありません。

しばらく経って、私はこう思うようになりました。

なんでもいいんだな、文句が言いたいだけ、指示したいだけ

指示の中身に一貫性がないのは、当然だったのかもしれません。

正しくやらせることが目的ではなかった、と考えると納得がいきます。

もちろん、これは私がそう感じたというだけの話なので、本人にしかわからない考えが、あったのかもしれません。

そんな関係を端から見ていた別の取引先から、「独立した意味あるの?」と言われたことがあります。

的を射た発言に、返す言葉がありませんでした。

一人親方として来ているのに、まるで新人に戻ったかのようでした。

ケース4:返事がない人

電話しても返事がない。
LINEしても返事がない。
現場でも質問すると返事が返ってこない。
なんだかんだで流される。

作業の段取りも、日程も、工程も。
そして、作業の確認も。

工程が決まらず、こちらの予定が立てられない。
ようやく決まった予定も、直前でなくなることがありました。
そのたびに、仕事がなくなるのではと怯えていました。

ねこ丸くんアイコン(真剣な顔)
この人のときが、一番きつかったです

ケース3のやたらと指示してくる人と、何も答えてくれない人。

やっていることは真逆です。

でも、こちらの立場からしたら同じ。

正解がわからないまま作業をする、あいまいなまま予定を組むという点で。

ケース5:お金の話をしたら、先行投資を説かれた人

最後の方は、お金の話。

作業した分の代金が、予定の日に入っていないことがありました。

催促しに行くと、相手から出てきたのがこの言葉。

「お金のことばかり言うな。そんな考え方では、事業はうまくいかない」
という趣旨のことを言われました。

最初は、突然のことで、戸惑って、何も言えませんでした。

いつ払ってもらえるのかも、はっきりした返事はないまま。

それでもやっぱりおかしいと思い、その場で話を続けました。

でも、平行線でした。

そのあと、支払いはありましたが、仕事が来ることはありませんでした。

言いたいことはわかります、目先の利益ではなく、先を見据えた先行投資が必要だということは。

事業は付き合いが大事、未来の自分のために、取引先にサービスしたり、譲ったり、無償で貢献する。

でも、これって自己犠牲と紙一重では?
なにが違うんだろう。

その後ずっと頭を悩ませました。

この時の対応は間違っていたのか?

そもそも売掛金の遅れを我慢することは、先行投資になるのか…。

せめて入金が遅れる旨を連絡くれていれば…。

今は、間違っていなかったと自信をもって言えます。
ただ、たまにふと弱気になり、迷いが出ることもあります。

ただ、あれ以来「先行投資」という言葉を意識するようになりました。

安く受けるとき。
無理を聞くとき。
待つとき。

これは投資なのか、それとも犠牲なのか。

自問自答してから、決めるようになりました。

今現在、この5人とはほぼ取引がありません

はっきり終わった関係もあります。
自然に消えた関係もあります。

こちらから連絡しなくなり、向こうからも来なくなる。
気づいたら、終わっていた。

どんな終わり方にしろ、言えることは、

仕事を失ったということ。
そして私は選ばれなかったということでもあります。

今も予定が埋まらず、空白の日は、実際にあります。

あのとき我慢して、頭を下げていれば。
もっと仕事があったかもしれない。

そう思うことは、今でもあります。

それでも会社に戻らない理由

では、なぜ個人事業主を続けているのか。

苦手な人に出会ったとき、会社員はどうするか。

待つしかありません。

自分が異動するか、相手が異動するか。
どちらかが転勤するまで、状況は変わりません。

つまり、環境任せ。
自分は、ずっと受け身のまま。

私は会社員時代、それがきつかった。

でも個人事業主は違います。

仕事を受ける回数を減らすこともできます。
こちらから連絡しないという選択もできます。
別の取引先を探して活路を見出すことも自分次第。

自分が動けば、状況を変えられる可能性がある

もちろん、代償はあります。
仕事は減るかもですし、収入も不安定です。

でも、それがきっかけで新たな出会いがあったのも事実です。

危機感を持って、取引先を増やそうと動きました。
収入源そのものを複数持とうと思い、今も行動しています。

能動的でいられる。
会社の辞令待ちではなく、自分で行動して、離れられるかもしれない。

不安定だけれど、可能性は自分次第。

そこが、私にとっての最大の魅力です。

ねこ丸くんアイコン(うなずき)
これが、私が会社に戻らない理由です

誤解のないように

ここまで5人のケースを紹介してきました。

でも、この方たちを否定するつもりはまったくありません。

理由は3つあります。

1つ目。技術も知識も、私より上でした。

長く現場に立ってきた方ばかりです。
教わったことも、たくさんあります。

2つ目。実際に成功されています。

事業を拡大されている方が多いです。

厳しい道のりを乗り越えてきて、その結果として、成功があるのだと思います。

3つ目。合わなかったのは、私のほうです。

彼らのやり方が間違っていたわけではありません。
私が、そのやり方についていけなかった。

彼らの経験と、仕事への意識の高さが、私にはあわなかったと言わざるを得ません。
そしてお互いに選ばなかった。
私も相手も。

価値観が違っただけです。

同じ人と組んで、うまくいく人もいるはずなので。

これから独立する人へ

最後に、独立を考えている方に向けて書きます。

独立すれば自由になれる。
私はそう思っていました。

でも、実際は違いました。

自由は、最初から持っているものではありません。

我慢したり、信頼を得たりして取引先を増やす。
その先に、少しずつ手に入るものでした。

基盤ができるまでは、頭を下げる時期があります。
そこを飛ばして、相手を選ぶことはできません。

だから、独立したらすぐ人間関係が良くなる、とは思わないでください。

冒頭で「半分は嘘」と書きました。

私の勘違い、幻想だったのは、独立したその日から自由になれる、という部分です。

会社では、環境が変わるのを待つしかありませんでした。

今は、自分で動けます。

ただ、忘れてはいけないことがあります。

選ぶ自由は、相手にもあるということ。

私が選ぶ側であるのと同じだけ、私も選ばれる側です。

だから「動く」というのは、離れることだけではありません。
どうすれば選ばれるかを考えて行動することも、動くうちに入ります。

動けば変えられる。それが個人事業主です。

この違いを知ったうえで、心の準備をして独立してほしい。

そう思って、この記事を書きました。

ねこ丸くんアイコン(笑顔)
私の失敗談が、誰かの準備になれば

ご覧いただきありがとうございました。


※注意・免責※

この記事は、私自身の経験と、そのときの受け止めをもとに書いたものです。特定の人物や会社を指すものではなく、個人が特定されないよう内容を一部変更しています。

会話の引用は当時の記憶にもとづく趣旨であり、一言一句そのままではありません。

本記事は、特定の働き方や取引を批判・評価するものではありません。感じ方には個人差があります。

執筆:ねこ丸