個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。
以前、NISAを始めた話を書きました。↓↓↓
《お金が心配!お守りとしてNISAを始めてみた話》
そのなかで私は「自分なりにベストだと思う商品を決めた」とだけ書いて、
中身にはいっさい触れていませんでした。
今回は、その中身の話です。
結論から言うと、NISAでは私がオルカン。
夫はS&P500を積み立てています。
すみません、王道中の王道です。
でも、決めるときも迷ったし、決めたあとも何度も揺れました。
ここに落ち着くまで、ずいぶん長い道のりでした。
「お守り」だったNISAの今
前回の記事で、私はNISAを「お守り」と呼びました。
将来への不安から始めた、小さな備え。
そういう気持ちで積み立てていました。
でも最近、少し違う感じ方をしています。
お守りというより、暮らしを支えてくれる存在。
もっと言えば、自由をサポートしてくれる存在です。
大げさに聞こえるかもしれません。
でも、我が家の状況を書くと、たぶん伝わると思います。
売上が月11万だった月の恐怖
自営業の収入は、安定しません。
多い月もあれば、少ない月もある。
それは覚悟していたつもりでした。
でも、頭で分かっていることと、感情は別ものです。
我が家は家計をマネーフォワードMEで管理しているので、
毎日、口座の残高が目に入ります。
カードの引き落としがあった日は、数字がガクンと下がります。
あの瞬間は、何度経験しても慣れません💦
それでも、翌月に売上が増えるなら、まだいいんです。
増えない月や、もっと減る月もあります。
売上が月11万円だった月もありました。
そこから経費も生活費も、税金も、保険料も出ていきます。
貯金は一応あります。
最低限の蓄えは、してきたつもりです。
でも、減っていく数字を毎日見るのは、気持ちのいいものではありませんでした。
そして、その不安は夫の仕事にも影響します。
夫が仕事の依頼で迷っている場面は、しょっちゅう見ます。
この依頼を断ったら、次はもう来ないんじゃないか。
今のうちに、詰め込んでおいたほうがいいんじゃないか。
本音を言えば受けたくない仕事も、たぶんあると思います。
それでも夫は、家にお金を入れる責任を負っています。
だから、断るという選択がしにくくなる。
そばで見ていて、そう感じていました。
NISAを始めて何が変わったか
では、NISAを始めて何が変わったのか。
「積立の数字が増えているから、収入が少なくても平気」
そういう話では、まったくありません。
投資は、投資です。
為替が一気に円高へ動けば、評価額はあっさり下がります。
相場そのものが崩れることだってあります。
そもそも長期積立投資なので、日々の上げ下げは関係なし。
むしろ今では、下がったら「安く買えたぞ」と思えるようになってます。
変わったのは、お金の置き場です。
会社員なら、厚生年金や退職金が
将来のお金の置き場になってくれます。
でも個人事業主には、厚生年金という2階部分がありません。
退職金を出してくれる会社もありません。
将来の置き場は、自分たちで作るしかない。
個人事業主の年金の仕組みは、こちらにまとめています。↓↓↓
《国民年金基金・付加年金・iDeCo・小規模企業共済の違いを比較|個人事業主の年金選びで実際に迷ったこと》
会社員時代の企業型DCを引き継いだiDeCoはありましたが、放置していて、
将来のお金の置き場とは思えていませんでした。
それまでの私は、目の前のお金と将来のお金を
ひとつの財布で見ていました。
だから残高が減るたびに、
「将来が丸ごとなくなる」気がして気が気じゃなかった。
でもNISAを始めて、将来のお金に別の置き場ができました。
長い時間をかけて育てるもの。
数十年先に受け取るもの。
そう理解できたことで、ようやく切り離せました。
だから仕事の閑散期に口座残高が減っても
「今月がしんどい」だけで済むようになりました。
もちろん、日々の生活がきついのは大きな問題です。
それでも心配ごとがひとつ減って、心が少し軽くなりました。
お守りの正体は、増えた金額ではありません。
短期の上下に振り回されず、長い目で見ればいいと思えること。
そして、備えを始めたという事実・行動し始めたことそのものでした。
せっかく独立して、頑張ろうとしているのに。
お金のために、思い切った判断ができなくなる。
今しかないチャンスを、逃してしまう。
そんなの、もったいないですよね。
だからNISAは、私にとって自由をサポートしてくれる存在なんです。
売上が少ない月ほど、欲が出た
ここまで書くと、冷静に運用しているように見えるかもしれません。
そんなことは、まったくありません。
初心者あるあるに、私も例にもれずハマりかけました。
オルカンの積立を始めて、しばらく経った頃。
私は頻繁にSNSを覗くようになりました。
そこには、こんな投稿が並んでいます。
「今月の利益、〇十パーセント」
「この銘柄で、これだけ増えました」
今なら、うさんくさいと思えます(笑)
でも当時の私は、投資初心者かつSNS初心者。
素直に信じてしまう、危ない状態でした。
しかも、売上が少ない月ほど
その数字がまぶしく見えてしまい…。
そして、こう思いはじめます。
「もっといいものがあるんじゃないか。
私は、まだ知らないだけなのでは?」
今の商品から、乗り換えようか。
本気で迷う時期がありました。
いわゆる、浮気心です。
始めたばかりの初心者のくせに、
数字が上向いているだけで、中級者になった気でいました。
お恥ずかしい限りです。
NISAで買おうとした商品は6つ
私が真剣に検討していたものを、包み隠さず並べます。
- インドなどの新興国関連のファンド
- AI関連のファンド
- ロボット関連のファンド
- ナスダック100のファンド
- ゴールド(金)のファンド
- 個別株
また、NISAではありませんが、ビットコインの存在も目に入りました。
「いろいろなものに分散したほうがいい」
投資の格言が、自分の都合のいいように変換され私の耳元でささやきます。
たしかに、どれも魅力的。
成長しそうな分野の名前が並んでいますから。
実際、購入画面まで進んだものもあります。
でも結局、思いとどまり、購入を見送りました。
そして最近、当時気になっていた商品を見返してみたんです。
上がっているものも、そうでないものもありました。
不思議なもので、SNSで騒がれていた話題も過去のものになっていました。
今は、また別の商品が主役になっています。
もし、あのとき全部に手を出していたら。
私はきっと、毎日の値動きに一喜一憂していたと思います。
未来がどうなるかは、誰にも分かりません。
上に挙げた商品が、これから伸びる可能性もあります。
将来「買っておけばよかった…!」と思う日が来るかもしれません。
ただ、これだけははっきりしました。
上にも下にも大きく揺さぶられるのは、私には向いていません。
我が家は、そもそも本業の収入が揺れています。
そこに値動きの大きい投資を重ねたら、揺れが二重になる。
本業も揺れて、投資も揺れる。
「それに耐えられるだけの忍耐力が、私にある?」
答えは、NOでした。
オルカンもS&P500も「やめとけ」
数々の誘惑だけではありません。
NISAについて調べていると、不安を煽る言葉も目につきました。
調べれば調べるほど、否定する声に出会うんです。
オルカンについて調べると、「オルカンはやめとけ」が出てきます。
S&P500を調べても、やっぱり「やめとけ」が出てきます。
インデックス投資そのものを否定する意見もあります。
それぞれに、それらしい理由がついています。
だから読むたびに、心が揺れました。
正解を探すほど、動けなくなる。
そんなとき冷静さを取り戻させてくれたのが、
以前から読んでいた本や、見ていた動画でした。
私は、プロではありません。
ギャンブルのように大勝ちしたいわけでもない。
運用を仕事にしたいわけでもない。
私が欲しかったのは、家計のお守りと、将来への備え、「安心」です。
それ以上を求めようとするから、欲が出る。
そう気づかせてもらってから、ずいぶん楽になりました。
SNSからも、距離を置きました。
最後まで決めきれなかった2つ
浮気しかけても、結局手放さなかったのが、王道のこの二つ。
全世界株式のインデックスファンド、いわゆるオルカン。
そして、米国株式のS&P500。
どちらがいいかという議論は、ネット上でも尽きません。
私は自分なりに調べ、全世界に分散するという考え方に納得できました。
世界全体の成長についていく、という発想が性に合っていたんです。
でも、S&P500の力強さにも惹かれました。
実は始めるとき、どちらにするか最後まで決めきれませんでした。
だから、こうしました。
NISAでは、私が「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。
夫が「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」。
夫婦で、分けることにしたんです。
投げやりに見えるかもしれません。
でも優柔不断な私にとっては、これがちょうどよかったんです。
どちらが正解かを当てにいこうとすると、また欲が顔を出します。
そして「選ばなかったほう」が気になりはじめる。
我が家として両方持っているなら、比べる意味がなくなります。
もう、揺さぶられなくて済む。
ちなみに、オルカンの中身の6割ほどは米国株です(2026年9月時点)。
そのため、両方持っても分散にならず、米国株に偏るという意見もあります。
それも承知のうえで、我が家はこの形にしました。
オルカンのいいところは、アメリカ以外の国が伸びてきたら、
その国の比率が自動で増えていくところです。
ただ、アメリカほど安定した社会の土台を持つ国は、今のところほとんど見当たりません。
新興国は勢いがあっても、社会の仕組みはまだ安定しているとは言いにくいと感じています。
アメリカが強い時代は当面続くのではないかと、私は思っています。
だから、S&P500でアメリカを多めに持つのもありだと考えました。
この先どうなるかは、誰にも分かりませんが。
もちろん、これが正しい方法だと言うつもりはありません。
利益を保証するものでもありません。
ただ、私たちが落ち着ける場所は、ここでした。
前回の記事で「ベストだと思う商品を決めた」と書いたのは、
この分け方のことです。
商品選びで参考にした本と動画
ここまで読んで、こう思う方もいるかもしれません。
「結局、みんなが言ってるやつじゃない」と。
その通りです。
ただ私は、みんなが言っているから選んだわけではありません。
この人はと思える発信者を見つけて、
その主張の根拠を知って、自分で調べて、納得できたから選びました。
この過程だけは省略してはいけない、と思っています。
投資は、元本が減る可能性のあるものです。
人にすすめられたから買う、では続きません。
私が実際に読んで参考にした本や動画を紹介します。
『図解 山崎元のお金に強くなる!』
お金との付き合い方そのものを教えてくれる一冊。
とにかくわかりやすい。
株式投資の話だけでなく、多岐にわたり正直な意見が書いてあるので、優柔不断な私には響きました。
リベラルアーツ大学の『お金の大学』
過去記事でも紹介しました。↓↓↓
《個人事業主の生命保険はいくら必要?自営業の妻がやった必要保障額の出し方》
お金の勉強の道しるべにしている、こちらの本。
家計の見直しだけでなく、投資も勉強できるという強者。
制度や考え方、保険や税金の話まで含めて
家計全体をどう組み立てるかという視点をもらいました。
書籍は『【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学』です。
YouTubeでも、投資だけでなく、家計のためになる発信をたくさんされています。
今も、勉強させてもらっています。
投資うさぎさんのYouTube
そして、NISAを始めたあとに支えになったのがこちらです。
投資は、始めることより続けることのほうが難しいと感じています。
下がった日に不安になって、やめたくなる。
SNSを見て、よその数字がうらやましくなる。
私も、何度もそうなりました。
そのたびに、なぜかタイムリーにそんな私を諫めてくれる動画が公開されるんです。
私の欲や不安を、すっと消してくれるすてきなアカウントです。
続けるための考え方を知れたことは、本当に大きかったです。
なお、この方は2026年8月に書籍も出されました。
『給料だけでは、お金持ちになれないから』という一冊です。
物語の形で書かれていて、あっという間に読めました。
主人公が節約に限界を感じたり、暴落で不安になったりします。
その揺れ方が、私の経験と重なるところだらけでした。
投資なのに「ほったらかし」
この本もおすすめです。
『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』です。
最初に紹介した本と同じ、山崎元さんが
水瀬ケンイチさんと一緒に書いた本でした。
投資先を決めたら、あとは手をかけない。
短期の値動きを、追いかけない。
投資なのに?ほったらかし?
と思いますよね。
でも実は、ここまで紹介した本や動画は、どれも「ほったらかし」が基本の考え方です。
家事に育児、ブログ。そして夫の事業の経理。
本業のお金の数字は、毎日いやでも見なければいけません。
だからせめて、投資の数字くらいは
追いかけなくていい形にしたかったんです。
家計簿アプリと連携しているので、たまに目には入ります。
でも長い目で見ているので、上がり下がりはほとんど気になりません。
現に私はiDeCoをしばらく封印(放置)していて、少し増えていました。
その実体験があるので、すごく納得したのを覚えています。
ここで紹介したものは、すべて私が実際に見て、読んだものです。
正直、どの書籍やアカウントも、
インデックス投資の考え方が根本では同じだと思っています。
どの書籍を読んでも、同じような内容の繰り返しになる。
でも、それがいいんです。
自分の投資への偏見や恐怖を払拭するには、同じようなことを繰り返し聞くのが一番。
同じことでも、様々なひとが様々な角度で説明してくれるので、理解度が深まったと思っています。
まとめ|王道に落ち着くまでの遠回り
長い遠回りでした。
SNSに揺さぶられ、いろんな商品に手を伸ばしかけ、
「やめとけ」の声に迷い、それでも王道から動かずにすみました。
でも、この遠回りは無駄ではなかったと思っています。
一度は欲を出しかけたからこそ、
自分に何が向いていないかが分かりました。
本業の収入が揺れる我が家だからこそ、
投資まで揺らさない形が合っていました。
私は、毎日値動きを追える人間ではありません。
やりたいことも、他にたくさんあります。
決めるまでは、それなりに手間をかけました。
本を読んで、調べて、迷って、遠回りもしました。
でも決めたあとは、手をかけなくていい。
私が選んだのは、そういう形でした。
ただ、ほったらかしは、何も考えないこととは違います。
インデックス投資では、「亡くなった人の口座が一番増えていた」という話をよく耳にします。
本当かどうかは分かりませんが、触らないことが続ける力になる、という意味なんだと思います。
でも、放っておくのは投資の中身だけです。
投資があるから大丈夫、とは思っていません。
今の暮らしをよくするために、アンテナを立てて情報を取りにいく。
そこは、気を引き締めています。
我が家は幸い(?)、少額しか投資に回せません。
でも今は、それでよかったと思っています。
少ししか出せないから、大きく張れない。
大きく張れないから、欲を出さずに済んでいる。
自分に見合った金額と、自分に見合ったリスク。
そこから外れたとき、たぶん人はあせるんだと思います。
もちろん、暴落が来たときに同じことを言えているかは分かりません。
そのときは、また率直に書こうと思います。
それでも不安定な自営業の我が家にとって、この積み立ては
「お金のために選べなくなる」ことから、家族を守ってくれる存在です。
不安定な日々の生活をどう乗り越えているのか。
具体的な私の対策は、またおいおい記事にしたいと思います。
脱サラ家庭のガチな内部事情、乞うご期待です。
※注意・免責※
この記事は個人の体験と調査をもとに書いています。特定の金融商品の購入をすすめるものではありません。
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