個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。
この記事は、未入金トラブルをテーマにした3部作の「対策編」です。
- 【未入金体験編】売掛金は入金されるとは限らない
- 【未入金心理編】「お金の信用」は人柄と別物
- 【未入金対策編】この記事
数百万円の未入金を経験してから、私は仕事の進め方を大きく変えました。
どれも特別なことではありません。
でも、「もっと早く知っていれば」と思ったことばかりです。
これから独立する方、すでにフリーランスで働いている方の、自衛のヒントになれば幸いです。
① 口約束で、仕事を始めない
契約書が、一番安心です。
難しい場合でも、最低限、次のことは必ず文章で残しています。
メールでもチャットでも、証拠が残る形であればかまいません。
そして契約書には、特に次の項目を入れるようにしています。
- 仕事の内容
- 金額
- 支払期日と、支払い方法
- 支払いが遅れた場合の対応(連絡方法・期限・違約金の有無など)
- 契約を解除できる条件
特に「支払いが遅れたときにどうするか」を、最初に決めておくこと。
これがあるだけで、いざというときの動きが、まったく違います。
ここまで書いておいて何ですが。
実際には、こんなことを言い出せる場面ばかりではありません。
こちらは仕事をもらう側です。
年齢が離れていることもありますし、細かいやつと敬遠されるかもしれません。
お金の話を持ち出すのは、よくないと考える人もいる。
「書面にしてください」の一言が、どうしても言えない。
私も、未だに苦手です。
だから私は、電話で話が決まったあと、その内容をLINEで送ることにしています。
「さきほどの件、この内容でよろしいでしょうか」
改まった書面ではありません。
確認のつもりで送るだけです。
でも、これは記録として残ります。
相手を身構えさせない。
こちらも切り出しやすい。
完璧な契約書でなくてもいい。
万が一に備えて、少しでも証拠を残していく。
それでも、残せなかったときのために
正直に言えば、毎回できているわけではありません。
流れで始まってしまった仕事。
確認を送りそびれた仕事。
そういうときのために、先に決めておくことがあります。
- 支払いを一度も受けていない相手には、大きな金額を預けない
- 最初の入金を確認してから、次の仕事を受ける
- 飛ばれても耐えられる金額の線を、自分の中で決めておく
- どこで止めるかを、あらかじめ決めておく
うまくいったときの話だけでは、自衛になりません。
守れなかったときにどう動くか。そこまで決めておくことが大事です。
② 支払いが遅れたら、すぐ確認する
「そのうち払ってくれるだろう」
これが、一番危険でした。
回収は、時間との勝負です。
私は、自分の中でこう決めています。
一回目で、確認する。
二回目は、期限を決める。
三回目は、次の仕事を止める。
遅れたら、遠慮はいりません。
悪いのは、約束を守らない向こうです。
立場の差を盾に、威圧してくる人もいます。
法律があっても、現実ではなかなか対等というのは難しい。
でも、はっきり言う。
毅然とした態度で、迅速に動く。
これが、自分を守る一番の方法でした。
③ 一社に依存しない
忙しいときほど、危険です。
売上のほとんどを一社に頼ると、判断が弱くなります。
仕事を失う恐怖が、冷静さを奪うからです。
私が数百万円もためてしまったのも、この一社依存が原因でした。
だから今は、意識して取引先を分散するようにしています。
- 一時の忙しさに、あぐらをかかない
- 常に売上の割合を把握して、リスクを見えるようにする
- 具体的な目標数値を立てて、積極的に動く
予定表の空白が怖くても、そこで焦って一社に依存しないこと。
目先の安心に飛びつくと、あとで痛い目を見ます。
④ 生活防衛資金は、多めに用意する
これは、心の余裕の話です。
計画上の数字と、実際の感情は、別物でした。
貯蓄があるだけで、「今月払われなくても、まだ大丈夫」と思える。
その余裕が、冷静な判断を支えてくれます。
お金の余裕は、心の余裕です。
焦りは、判断と思考を鈍らせます。
できれば多めに、用意しておくことをおすすめします。
⑤ 信用は、人柄だけで判断しない
仕事ができる。
話しやすい。
紹介だから、安心。
これだけでは、判断しません。
私は、次のような点を見るようにしています。
- まわりからの評判はどうか
- 実態の伴わない、気前のいい発言をしていないか
- 小さな約束を守るかどうか
- お金の扱いが雑でないか
- 人によって態度を変えないか
- 都合の悪いときに、どう振る舞うか
人柄。
技術。
約束。
時間。
お金。
どれも大切ですが、混ぜて考えてはいけません。
事業の関係の土台は、約束・時間・お金を守ること。
その上に人柄や技術が乗って、はじめて信用になる。
そして、それができない相手とは、早めに離れる。
これも、大切な判断だと思っています。
※イラストはAI(NotebookLM)で作成しています
図解は、基本の形です。
書面をお願いしづらい場面での工夫は、①に書いたとおりです。
最後に
このルールは、誰かを疑うためのものではありません。
自分を守るためのものです。
そして、自分が守られるということは。
結果として、お客様や取引先との信頼関係を守ることにも、つながる。
私は、そう考えています。
未払いは、誰にでも起こりえます。
でも、備えていれば、守れるものもある。
私は私しか守れないのだから。
同じ思いをする人が、少しでも減りますように。
※注意・免責※
本記事は、個人の体験に基づくものです。
法的・会計的なアドバイスを目的としたものではありません。
契約や取引に関する具体的な対応については、弁護士や税理士など専門家にご相談ください。


