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№7 仕事・経理

未入金から自分を守る方法【未入金対策編】|一人親方の防止チェックリスト

未入金から自分を守る方法【未入金対策編】|一人親方の防止チェックリスト

個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。

この記事は、未入金トラブルをテーマにした3部作の「対策編」です。

数百万円の未入金を経験してから、私は仕事の進め方を大きく変えました。

どれも特別なことではありません。
でも、「もっと早く知っていれば」と思ったことばかりです。

これから独立する方、すでにフリーランスで働いている方の、自衛のヒントになれば幸いです。

① 口約束で、仕事を始めない

契約書が、一番安心です。

難しい場合でも、最低限、次のことは必ず文章で残しています。
メールでもチャットでも、証拠が残る形であればかまいません。

そして契約書には、特に次の項目を入れるようにしています。

特に「支払いが遅れたときにどうするか」を、最初に決めておくこと。

これがあるだけで、いざというときの動きが、まったく違います。

ここまで書いておいて何ですが。

実際には、こんなことを言い出せる場面ばかりではありません。

こちらは仕事をもらう側です。
年齢が離れていることもありますし、細かいやつと敬遠されるかもしれません。

お金の話を持ち出すのは、よくないと考える人もいる。

「書面にしてください」の一言が、どうしても言えない。
私も、未だに苦手です。

だから私は、電話で話が決まったあと、その内容をLINEで送ることにしています。

「さきほどの件、この内容でよろしいでしょうか」

改まった書面ではありません。
確認のつもりで送るだけです。

でも、これは記録として残ります。

相手を身構えさせない。
こちらも切り出しやすい。

完璧な契約書でなくてもいい。
万が一に備えて、少しでも証拠を残していく。

それでも、残せなかったときのために

正直に言えば、毎回できているわけではありません。

流れで始まってしまった仕事。
確認を送りそびれた仕事。

そういうときのために、先に決めておくことがあります。

うまくいったときの話だけでは、自衛になりません。
守れなかったときにどう動くか。そこまで決めておくことが大事です。

② 支払いが遅れたら、すぐ確認する

「そのうち払ってくれるだろう」

これが、一番危険でした。

回収は、時間との勝負です。
私は、自分の中でこう決めています。

一回目で、確認する。
二回目は、期限を決める。
三回目は、次の仕事を止める。

遅れたら、遠慮はいりません。
悪いのは、約束を守らない向こうです。
ただし、感情的にならず、やり取りは記録に残しておくこと。

立場の差を盾に、威圧してくる人もいます。
法律があっても、現実ではなかなか対等というのは難しい。

でも、はっきり言う。

毅然とした態度で、迅速に動く。
これが、自分を守る一番の方法でした。

困ったときの相談先も、先に調べておく

私は、未払いが起きてから慌てて調べました。

知り合いの弁護士に相談できるか。
法的な手続きは、どんな流れで進むのか。

今なら、問題が起きる前に調べておきます。
困ってから探すと、焦りで判断がぶれるからです。

未払いに備える「売掛金の保証」もある

これも、未払いが起きる前にできる備えです。

※私は売掛金の保証を使ったことはありません。調べた範囲の話です。

未払いで困っていたとき、何か手はないかと調べて、初めて知った仕組みがあります。
取引先の支払いが止まったときに、条件を満たせば代わりに代金を払ってもらえる「売掛金の保証」です。

「こんなサービスがあるんだ」
「やっておけばよかった」

正直、そう思いました。

ただ、当時の私は開業して1年もたっていません。
知っていても、最初から使っていたかはわかりません。

それでも、知っていれば選択肢は持てます。
だから、ここに書いておきます。

「売掛金保証」や「売掛保証」と検索すると、いくつかのサービスが出てきます。
申し込む前には、まず公式サイトで対象・上限・料金を確かめてください。
口コミは、参考程度にとどめておくのがよさそうです。

私が調べたサービスでは、次のような条件がありました(2026年11月時点)。

一番大事なのは、すでに遅れている分が対象外という点です。
困ってからでは、保証は使えません。

もう一つ、私にとって発見だったのは、個人のお客様の扱いです。
私が調べた範囲では、施主さんのようなお客様との取引は、保証の対象外でした。

だからこそ、最初の取り決めを大切にしたいと思っています。
これからは前金や着手金をお願いして、お互いに安心できる形にしたいと考えています。

③ 一社に依存しない

忙しいときほど、危険です。

売上のほとんどを一社に頼ると、判断が弱くなります。
仕事を失う恐怖が、冷静さを奪うからです。

私が数百万円もためてしまったのも、この一社依存が原因でした。

しかも、一回ごとの金額は小さいものでした。
それが積もり積もって、気づけば大金になっていました。

だから①の「耐えられる金額の線」は、一回ごとではなく未回収の合計で考えるべきでした。

今は、意識して取引先を分散するようにしています。

予定表の空白が怖くても、そこで焦って一社に依存しないこと。
目先の安心に飛びつくと、あとで痛い目を見ます。

④ 生活防衛資金は、多めに用意する

これは、心の余裕の話です。

計画上の数字と、実際の感情は、別物でした。

貯蓄があるだけで、「今月払われなくても、まだ大丈夫」と思える。
その余裕が、冷静な判断を支えてくれます。

お金の余裕は、心の余裕です。
焦りは、判断と思考を鈍らせます。

できれば多めに、用意しておくことをおすすめします。

⑤ 信用は、人柄だけで判断しない

仕事ができる。
話しやすい。
紹介だから、安心。

これだけでは、判断しません。

私は、次のような点を見るようにしています。

人柄。
技術。
約束。
時間。
お金。

どれも大切ですが、混ぜて考えてはいけません。

事業の関係の土台は、約束・時間・お金を守ること。
その上に人柄や技術が乗って、はじめて信用になる。

そして、それができない相手とは、早めに離れる。
これも、大切な判断だと思っています。

未入金トラブルから自分を守る3つの術の図解 ※イラストはAI(NotebookLM)で作成しています

図解は、基本の形です。
書面をお願いしづらい場面での工夫は、①に書いたとおりです。

最後に

このルールは、誰かを疑うためのものではありません。
自分を守るためのものです。

そして、自分が守られるということは。
結果として、お客様や取引先との信頼関係を守ることにも、つながる。

私は、そう考えています。

未払いは、誰にでも起こりえます。
でも、備えていれば、守れるものもある。

私は私しか守れないのだから。

同じ思いをする人が、少しでも減りますように。


※注意・免責※

本記事は、個人の体験に基づくものです。

正確な情報の掲載に努めていますが、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。制度や料金は変わることがあるため、お手続きの前に公式サイトや窓口で最新の情報をご確認ください。

売掛金の保証サービスは利用したことがなく、調べた範囲の内容です。対象・上限・料金・審査はサービスごとに異なり、保証に入っても必ず回収できるとは限りません。特定のサービスをすすめるものではありません。

取引先やお客様について書いた部分は、私自身の経験と、調べた範囲での考えです。特定の人や会社を批判する意図はありません。

法的・会計的なアドバイスを目的としたものではありません。

契約や取引に関する具体的な対応については、弁護士や税理士など専門家にご相談ください。

執筆:ねこ丸