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家計・暮らし・資産形成

個人事業主はiDeCoとNISAどっち?わが家がiDeCoを減額してNISAに回した理由

個人事業主はiDeCoとNISAどっち?わが家がiDeCoを減額してNISAに回した理由

個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。

脱サラして個人事業主になったわが家。
現在は、夫のiDeCoの掛金を減らして、その分をNISAに回しています。

老後の備えを調べたとき、私たちは5つの制度を比べました。
選んだのは、付加年金とiDeCoです。

そのときの迷いは、こちらに書いています。↓↓↓
《国民年金基金・付加年金・iDeCo・小規模企業共済の違いを比較|個人事業主の年金選びで実際に迷ったこと》

その記事では書ききれなかったのが、「なぜiDeCoを増やさずに、NISAなのか」。

今回は、それについて書きたいと思います。

iDeCoもNISAも、積み立てながら投資をする制度。

似ているからこそ、どちらに寄せるかで迷いました。

iDeCoとNISA、何が違う?

まずは、わが家が気にしたところを並べてみます。

iDeCoとNISA、わが家が気にした違い
似ているところ
積み立てながら投資をする
運用中の利益に税金がかからない
わが家の本音:で、何が違うの…?
お金の引き出し
iDeCo原則60歳まで引き出せない
NISA売れば、いつでも現金に戻せる
わが家の本音:毎月の収入が読めず、休んだら収入が止まる自営業には、ここが重要
選べる商品
iDeCo金融機関が決めた35本までの中から。定期預金などもある
NISA投資信託のほか、成長投資枠なら株も選べる、証券会社で取り扱いが異なる
わが家の本音:同じ「箱」でも、入れられる中身が違う
掛金の税金
iDeCo全額が所得控除になる
NISA控除はない
わが家の本音:利益が少ない年は、そもそもの税率が低いので、節税効果も小さい
積み立てる額の変更
iDeCo年1回まで。反映に時間がかかる
NISAネットですぐ変えられる(私の証券会社の場合)
わが家の本音:収入と出費の波に合わせて掛金を増減できる
口座を持っているだけでかかるお金
iDeCo毎月171円〜(2027年1月の引き落とし分から186円〜)
NISAなし(私の証券会社の場合)
わが家の本音:少額だけど、なんかモヤモヤ…
受け取るとき
iDeCo遅くとも75歳までに受け取り開始。受け取るときは税金の対象(一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除が使える)
NISA期限なし。売っても税金はかからない
わが家の本音:iDeCoのルール複雑で、すぐ忘れてしまう
暴落したとき
iDeCo現金には戻せない。スイッチングで別の商品への乗り換えはできるが、値が下がったところで替えれば損は確定
NISAいつでも売れてしまう
わが家の本音:手放さずにいられるかは、自分の意志次第
ルールが不利に変わったら
iDeCo掛金は止められるが、積み立てたお金は60歳まで引き出せない
NISA売れば降りられる
わが家の本音:覚えきれない、調べるのが億劫に感じる私には、ここがいちばん安心
※2026年9月時点。iDeCoの金額は、掛金を出している月にどこでもかかる最低額です。掛金を止めて運用だけにしても、毎月66円はかかります。金融機関によっては、これに手数料が上乗せされます。

似ていると思った制度だけど、こうして並べてみると性格はまるで違う。

そして、収入の読めない自営業の家だからこそ、NISAに分があると判断しました。

個人事業主のわが家が、iDeCoよりNISAを厚くした5つの理由

5つの理由を詳しく説明します。

最初の2つは、よく聞く理由かもしれません。
あとの3つが、わが家の本音です。

①60歳まで引き出せないお金と、年1回しか変えられない掛金

iDeCoは、原則60歳まで引き出せません。

会社員なら、それが「使い込まない安心」になるのかもしれません。

でも、夫は一人親方。

来月の売上も、来年の売上も、わかりません。
資金ロックはこわい。

さらに、iDeCoの掛金を変えられるのは年に1回まで。
手続きしてから新しい金額に変わるまで、1、2か月ほどかかります。(書面手続きの場合です。ネット手続きの場合はわかりません。)

一方で、私が使っている証券会社のNISAは、積立額を画面から変えられます。

実際に、始めてから何度も何度もいじっています。

月々のお財布事情に合わせて、お金を動かせるかどうか。
これが、ひとつ目の理由です。

②控除が効くほどの利益が、毎年あるとは限らない

iDeCoの掛金は、全額が夫の所得から控除されます。

ただ、控除で税金が減るのは、それなりに利益が出ている年の話です。

たとえば、掛金が月1万円(年12万円)の場合。
所得税の税率が5%の年なら、住民税と合わせて減るのは年1万8千円ほど。
税率が20%の年なら、3万6千円ほどになります。

同じ掛金でも、利益しだいで効き方が倍も変わります。

わが家の場合、利益が少ない年もあり、その控除が思っていたほど大きくありませんでした。

(控除が少ないのに、縛られるお金だけ増やすのはちょっと…)

控除が小さいなら、iDeCoを増やす理由も小さくなる。
実は、これが大きな理由でした。

③脱サラして、覚えておく手続きが一気に増えた

会社員のころ、年金や老後のお金のことは、なんとなく知っている程度でした。

必要なことは、会社がほとんど済ませてくれていたからです。

独立したとたん、その負担が全部、妻の私に。

国民年金と国民健康保険の手続き。
確定申告。
年金制度の選択。
労災の特別加入。
損害保険。

どれがいちばん大変だったかと聞かれても、選べません。

全部です(笑)

ねこさんアイコン(泣き顔)
全部いっぺんに来るなんて、聞いてない…

日々の経理と家計は、私の担当です。

iDeCoは夫の名義です。確定申告も、準備は私ですが、申告するのは夫本人です。
それでも、制度を調べて、お金について考えるのは私の役目でした。

そこへ、20年、30年先に受け取るiDeCoの存在を気にかけ続けて、なにかある度に方針を考えて、手続きしたりするのは、正直めんどう。

その余裕が、私の頭にはありませんでした。

④iDeCoの受け取りルールを、追いかけきれない

iDeCoは、受け取るときにもルールがあります。

一時金にするか、年金にするか。
退職所得控除の、年数の数え方。
ほかの退職金と、受け取る時期をどうずらすか。

ネットや本、公式サイト、動画と、手当たりしだいに調べました。

何パターンも試算しました。

それなのに、しばらく経つとこうです。

ねこさんアイコン(はてな顔)
なんか条件あったよね…なんだっけ?何年だっけ?何歳からだっけ?いくらだっけ?

夫のiDeCoの毎月の掛金額は、すぐに言えます。

でも、時間をかけた試算の結果は、今ではとうに忘れて、思い出せません(笑)iDeCoの詳細な条件もうろ覚え状態です。

調べても忘れる制度を、20年以上抱え続けるのは無理がある。
それだったら、いっそシンプルなNISAにしとこう。
将来の自分に負担を残したくない。
そう判断しました。

⑤ルールが悪いほうに変わったとき、降りられるか

前回の記事で、「iDeCoの受け取り方については、あえて触れません」と書きました。
今のiDeCoの制度は、2、30年後の受取時にはきっと変わっていると思ったからです。

実際、制度のルールは途中で変わります。

たとえば、iDeCoを一時金で受け取ったあとに、退職金などを受け取る場合。
控除が調整されない間隔が、2026年1月から5年から10年に延びました。

わが家は、夫が35歳で会社を辞めたときに、少しだけ退職金を受け取っています。

受け取る順番と間隔を考えると、今のルールなら調整されない見込みです。

でも、この先もルールが変わらない保証はありません。

手数料もそうです。
iDeCoで毎月かかる最低額は、2027年1月の引き落とし分から171円が186円に上がります。

ルールが不利に変わったとき、iDeCoは掛金を止めることはできます。

でも、積み立てたお金は60歳まで引き出せません。

NISAなら、売れば逃れられます。

情報を追いかけきれなくても、いざとなれば降りられる。
覚えきれない私にとって、この逃げ道は大きかったです。

もちろん、売れば損をしないわけではありません。
下がっているときに売れば、その分は損になります。

「降りられる」と「減らない」は、別の話です。

逆に、iDeCoが向いているのはどんな人?

ここまで、NISAの「降りられる」ところを書いてきました。

でも、降りられることは、弱点にもなります。

暴落したとき、NISAはいつでも売れてしまいます。
怖くなって手放せば、そこで損が確定します。

NISAは、いつでも現金に戻せる。
その時の相場で損が出ることはあっても、万が一のときに現金にできるのは心強いです。

ただ、便利なぶん、暴落で怖くなったときも、含み益を見て使いたくなったときも、売るかどうかは、自分の意思ひとつです。

iDeCoも、中身を定期預金などに入れ替えることはできます。
ただ、下がったところで入れ替えれば、損が確定するのはNISAと同じです。

違うのは、60歳まで現金として引き出せないこと。
止める手続きをしなければ、積み立ても自動で続きます。

掛金を年1回しか変えられないのも、同じ縛りです。

わが家には不自由でも、手元に戻せないからこそ、使ってしまう心配がない。
iDeCoの不自由さは、裏を返せば強みでもあります。

ただ、その縛りは出口でも続きます。

受け取りは、遅くとも75歳までに始めなければいけません。
請求しないまま75歳になると、全額が一時金で支払われます。

相場が下がっていても、待てるのは75歳までです。

NISAには、この期限がありません。

そのぶん、続けられるかどうかは、結局、自分との闘いです。

わが家とは逆に、こんな人はiDeCoを厚くするほうが合うのかもしれません。

わが家は、少なくとも一つ目と三つ目が、当てはまりませんでした。

iDeCoもNISAも、結局は中身しだい?

ここまで、iDeCoとNISAの違いを見てきました。

でも、どちらも、ただの箱です。
中に何を入れるかで、増え方もリスクも変わります。

それを思い知ったのは、夫の会社員時代でした。

会社で加入が決まっていた、夫の企業型DC。
当時投資が嫌だった私たちは、いちばん無難そうな商品を選びました。

2、3年ほどで、増えたのは2,000円ほど。

強制で入ったものなので、もともと期待はしていませんが…。

ねこさんアイコン(呆れ顔)
それでも、この数字…何やってるんだろう、資金ロックされてるのに

夫が退職し、そのお金はiDeCoに移すことに。
60歳まで縛られるうえに、毎月の手数料も自分持ちになります。

(このままでは、手数料負けしてしまう…)

もちろん、その間も税金の優遇はあったと思いますが。
それでもその数字を見たとき、
安全ばかりに寄せるのは、やめよう。
と思いました。

投資は怖いままでしたが、そう決めました。

少しだけ調べて、全世界に分散して投資するインデックスファンドを選びました。

とはいえ、当時は知識もほとんどなく、半信半疑。
怖くて見たくもないので、そのまま放置していました。

ところが、ふと見る機会があって、のぞいてみたら、利益が出ていたんです。

(えっ、うそでしょ…)

箱の中身を変えただけで、こんなに違う。

ただ、世界中に分散しているとはいえ、中身は株式だけ。
値動きは大きく、下がる時期もあります。

私が見たタイミングがたまたま上がっていたときだということも、運だと思います。そこで下がっていたら、たぶん今も投資嫌いのまま、NISAはしていなかったでしょう。

この経験から、投資の勉強を本格的に始めました。

iDeCoはやめたの?減らしても残した理由

わが家は、iDeCoをやめてNISAに乗り換えたわけではありません。

iDeCoの掛金を減らしつつ、NISAの積立を増やしていく。
家計の様子を見ながら、少しずつ寄せていきました。

退職時に今後の年金の方針を相談したとき、「任せる」の一言で終わった夫ですが、
今回の減額は、一応ふたりで相談して決めました。

ただ、減らしすぎるのも考えもの。

掛金を減らしても、毎月かかる手数料は変わりません。
減らしすぎれば、今度は手数料に負けてしまいます。

それに、掛金を止めると、その期間は受け取るときの控除の年数に数えられません。

だから、掛金を止めずに、最低限の額を残しました。

ちなみに、60歳から受け取るには、掛金を止めていた期間も含めて10年の加入が必要です。

途中で解約できないことは、やっぱりiDeCoのいちばんのデメリットだと感じています。

NISAで何を買ったのかは、こちらに書きました。↓↓↓
《NISAなに買う?オルカンとS&P500どっち?迷った自営業の妻が夫婦で分けた話》

利益が増えたら、iDeCoはどうする?

ここまで書いておいてなんですが、iDeCoは優遇の大きい制度です。

掛けるとき、増えるとき、受け取るとき。
3つの場面で、税金の優遇があります。

もしこの先、利益が増えて控除が効くようになったら。
そのときは、iDeCoを増やすことも、もう一度考えるつもりです。

掛金は、年に1回なら変えられます。

今は違う、というだけです。

まとめ|覚えきれない私のiDeCoとNISAの選び方

iDeCoとNISAは、一見似ている制度です。

でも、脱サラした自営業の家には、違いのほうが大きく響きました。

わが家がNISAを厚くした理由は、この5つです。

損か得かより、シンプルかどうか。
覚えきれない私には、それがいちばんのやり方でした。

この記事に書いたiDeCoの情報も、私はたぶん、そのうちおぼろげになります(笑)

将来なぜiDeCoを増やさなかったのか。
未来の自分に聞かれても、とっさに説明できる自信はありません💦

だからこのブログは、私の記憶日記でもあります。

最後に、未来の私へ。

万が一が起きてもいいように資金ロックのないNISAを厚くしたよ。シンプルな制度で、私のキャパに合う方を選んでおいたからね。iDeCoを見直すのは、利益が増えてきたときでいいから〜。


※注意・免責※

この記事は、わが家の体験と、そのときの考えをもとに書いています。特定の制度や金融商品への加入・購入をすすめるものではありません。

NISA・iDeCoはいずれも投資であり、元本割れの可能性があります。これまでの値動きは、将来の成果を約束するものではありません。

制度の説明は、執筆時点(2026年9月)の公表情報にもとづく概要です。要件や期限には例外があり、個別の事情で扱いが変わることがあります。手数料は金融機関によって異なります。税金の計算例は概算です(復興特別所得税などは含みません)。最新かつ正確な情報は、iDeCo公式サイト・国税庁・日本年金機構などの公式情報や、ご利用の金融機関でご確認ください。

具体的な判断は、税理士やファイナンシャルプランナーなど専門家にご相談ください。

執筆:ねこさん